ショップブログ

【コラム】日本の家電をアメリカで使いたい
2020年01月22日
「アメリカの電圧は120V、日本の家電は100V。20Vしか違わないからそのまま使えるはずだ!」

と思って実際に使ってみたら、電圧が合わなかったのか故障してしまった・・・という事例を、数多く見てまいりました。

医薬品の「用法・用量を守って正しくお使いください」と同じように、

電化製品は、電圧・周波数を守って正しくお使いいただかないと大変危険です。

日本からはるばるアメリカまで家電を持っていかれるのなら、そのついでに変圧器も一緒にお持ちいただければ・・・と思います。





■日本の家電をアメリカで使う場合


海外の電圧は、アメリカで120V、中国で220V、ヨーロッパなどで220~240Vと、日本の100Vよりも高くなっています。
そのため、現地の高い電圧を100Vまで下げるために、ダウントランスという電圧を下げる変圧器が必要になります。

アメリカで日本の電化製品を使う場合は、120V対応のダウントランスが必要となります。





■変圧器が不要になる場合



スマートフォンの充電器などで、「INPUT AC100~240V」という表示があるものがあります。
(※画像はCASIO製デジタルカメラの充電器です。)
この場合、100Vから240Vまでの電圧に対応しているという意味になりますので、変圧器なしで世界各国でご使用いただけます。





■変圧器のサイズと重量

120V対応のダウントランスは、120V→100V変換という20Vぶんの変換を行えばよいので、比較的小さく軽いものが多いのが特徴です。
とはいえ、変圧器は内部のコイル(鉄線)で電圧を調整するという構造上、定格容量が大きくなればなるほど重くなります。
1000Wを超える大容量のタイプの場合、2キロ、3キロの重量があります。

例えば・・・

【変圧器】【海外用】 東京興電 海外用変圧器 ステップダウントランス 定格容量1500W 変換電圧120V→100V TB-1500

定格容量1500Wタイプのこちらの変圧器の場合、

本体サイズ:10.5cm × 7.6cm × 10.5cm
本体重量:2.8kg

というサイズとなります。

お持ちいただく方法については、他のお荷物との兼ね合いなどもあり、ご渡航される方によってまちまちですが、
変圧器は手荷物にするには少し重いため、家電類と一緒に海外へ送られるという方もいらっしゃいますので、ご参考までに。








■変圧器の定格容量



ご使用の家電の消費電力しだいです、と言ってしまうと身も蓋もないので一応の目安を。

当店でよくご質問をいただくのが、

・IH炊飯器、ホットプレート、トースター、ミキサーなどの調理家電
・掃除機、布団乾燥機、アイロン、ドライヤーなどの生活家電


などの家電ですが、これらの家電は消費電力が高いため、概ね1500Wクラスの定格容量のある変圧器が必要となります。


・マイコン炊飯器、ホームベーカリー、餅つき機、コーヒーメーカー

などの場合は、消費電力が1000W未満の場合が多いため、1000Wクラスの変圧器でもご使用いただけるものも多くあります。


・テレビやゲーム機などのAV機器
・空気清浄機、加湿器などの生活家電


これらについては、概ね500Wまでの変圧器で対応可能というケースが多く、1000Wクラスの変圧器をご案内することは稀です。
BDプレーヤーなど、消費電力が大きくても10数ワット程度の家電であれば、より小さな変圧器でもご使用いただけます。


もちろん何事にも例外はありますので、消費電力はしっかりとご確認ください。







■価格差の理由は?

よくご質問いただくのですが、同じ定格容量の変圧器でも、お値段が倍くらい違うという商品があります。

<<参考例>>

東京興電 海外用変圧器 ステップダウントランス 定格容量1500W 変換電圧120V→100V TB-1500
通常価格:16,280円(税込)






日章工業 ダウントランス 定格容量1500W 変換電圧110V/120V/127V→100V NDF-1500U
通常価格:7,962円(税込)


この違いは、主に次のような理由によるものです。

・コイルが従来の糸巻型のものか、トロイダルコアという軽量タイプか
・過熱防止装置や過電流防止装置など安全装置の有無
・自動で電圧を安定化させるような装置の有無
・日本製か海外製か

これらの違いが、そのまま価格差に直結しております。
当然ながら、複雑な構造をしていたり、高機能な製品が高価になる傾向にあります。

なお、当店でお取り扱いの変圧器は、一部の旅行用小型変圧器を除いて、すべて安心と信頼の日本製となっております。







■具体的な選び方

さて、それではどのような変圧器を選べばよいのか?ということですが、実例をふまえてご説明いたします。


・引っ越しが多い、あるいは住居内での配置換えが多く、少しでも小型・軽量なほうがいい、という場合

東京興電 TBシリーズのような、小型軽量なトロイダルコア使用の変圧器をお勧めしております。
 また、このシリーズは定格容量の小さいもので130Wから、大きいもので1500Wまで、幅広いバリエーションがあります。
 用途に応じてお選びいただけます。


・長時間あるいは長期間に渡って、大電力の家電を使う、という場合

日章工業 NDF-Uシリーズのように、とにかく頑丈な変圧器をお勧めしております。
 10年、20年とご愛用いただける、当店イチオシの変圧器です。


・日本に帰ったら、今度はアメリカの家電を日本で使いたい、という場合

→電圧のアップ・ダウン両方に対応している日章工業 SK-Uシリーズのような変圧器がございます。


この他にも、120V対応のダウントランスは数多くございます。


海外用の変圧器は、日本国内で暮らしている方にはほとんど縁のない製品です。
そのため、いざ必要となってお選びいただくとなると、「どれを選べばいいかわからない!」となるのも当然のことと思います。

そんなときのための専門店、海外電気CLUBでは無料相談を受付中。
用途に応じて最適な変圧器をご紹介いたしますので、当店までどしどしお問い合わせくださいませ。

<<海外電気CLUB>>
電話:078-331-2433 (平日10:00~17:00)
メール:info@kaigaidenki.jp


海外電気CLUBを、どうぞ宜しくお願い申し上げます。











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